2013-04-18 第183回国会 衆議院 憲法審査会 第6号
すなわち、旧明治憲法下におきましては、第一に、いわゆる既定費等については議会は政府の同意なくしてこれを廃除、削減することができず、また、定額以内の皇室費については議会の協賛を要しないなどとされることによって、議会の予算議決権の範囲は大きく制限されておりました。 第二に、いわゆる緊急財産処分制度や前年度予算執行制度のような、議会の予算議決権そのものに対する例外的制度も規定されておりました。
すなわち、旧明治憲法下におきましては、第一に、いわゆる既定費等については議会は政府の同意なくしてこれを廃除、削減することができず、また、定額以内の皇室費については議会の協賛を要しないなどとされることによって、議会の予算議決権の範囲は大きく制限されておりました。 第二に、いわゆる緊急財産処分制度や前年度予算執行制度のような、議会の予算議決権そのものに対する例外的制度も規定されておりました。
何かその当時の財政に関する問題点みたいなもの、これは、皇室経費とか既定費とか法律及び義務費、これはもう議会が関与できなかったわけですよね。緊急処分とか予算外支出が多用された。ある意味ではこれは好き勝手にできたというようなところもあるのかなと思ったりするんですが、帝国憲法下における財政的な問題点というのは、先生が御存じの範囲でいろいろちょっとお話を聞きたいんです。
最後に、補正予算が非常に大型で物価政策の推進に支障を来たしはしないかという御懸念でございまして、私も、こういう大幅なベアを受けましてこういう大型な補正予算を組まなければならぬということ、これはたいへんなことであると思いまして、まず財政面におきましては、既定費の節減を各省庁にかたきところをお願いをいたしました。
私どもは、これに関連して財源を捻出するために既定費をどのように節約をお願いするか、それから給与の支払い方法、それから役所の定員の適正な配置の問題いろいろ関連いたした問題を鋭意各省と協議しながら検討を進めておるところでございまして、近く給与関係閣僚会議を開きまして結論を出さなければならぬと考えております。
この予算におきましても、むしろ合理化よりも圧迫を受ける度合いが高いのでありますけれども、既定費の面で二十一億の節減をはかっておるような状況でございますが、そういったことはそう長続きするものではございません。
そういうような努力もいたし、かたがた既定費等につきましても、非常に削減のむずかしい客観情勢下におきまして、やはりできるだけ切り詰めた経営を期しておるというような努力はいたしておるつもりでございます。
そういうことで、こういった社会環境の中できわめてむずかしいことではありますけれども、しかも在来相当な程度においてそういう節約努力をやっておりましたので、いまの段階では、通常ではなかなかそのようなことも捻出しかねるのでありますけれども、より一そうやはりそういう面にもできるだけの知恵をしぼらなければなりませんので、在来の既定費等の関係についても二十一億円の節約を期しております。
そのほかに物価の値上がり等の関係につきましても、かなりの影響を受けるわけでございますけれども、そういう面をすべて吸収して、できるだけ収支償った予算を編成すべく努力をいたしまして、既定費その他につきまして、節減可能な対象の費目に対しましては、一五%に当たります二十億の節減をはかっております。
○佐々木(喜)政府委員 四十七年度単年度といいますと、まだ当期の地方費の区分関係等を私も詳細つかんでおりませんが、いま第六次道路五カ年計画の数字で申しますと、国が八二・二%、府県が、これは既定費も含めまして七三・一%、市町村が二四・四%という比率になっております。
それは四十三年度以降毎年既定費を削減することによって消化をいたしております。四十三、四十四、四十五それぞれ、四十六年もそうでございますが、七億から十億近い節減をいたしておりますし、明年度予算におきましては、これも異例なそれでございますけれども、そういう節約を積み重ねた上に既定費を十五億切る。
年々公務員給与の既定費は増大して、財政を全体的に圧迫しておるわけであります。また 一方、この配置の問題というようなことも重要でありまして、郵便であるとか、警察であるとか、徴税等の方面における現業の人手不足がある。
既定費であれ新規経費であれ、この際経費の効果、効率の点で徹底的に洗うことが望まれます。そのために各省と大蔵省主計局との折衝にとどまらないで、もう少し科学的な経費の分析であるとか、あるいは効率の研究であるとか、こういったものを、アメリカ、イギリス等で若干進んでいるのでありますから、そういったような科学的な検討の方法、こういうことをやる必要があるんじゃなかろうかというふうに考えます。
しかるに、財源が苦しいというのは、新規財源のうちから当然増経費に大部分が食われる結果になるのでありますが、しからば何ゆえ当然増経費が年々増大するかといえば、従来、財政当局は自然増収と剰余金は当然あるものと期待をし、ルーズに歳出増加を認めたこと、また次年度以降の財源先食いのようなやり方で安易に経費膨張を認めてきたため、今日のような歳出の硬直化をもたらしたのでありまして、もし真に財源難とするならば、不急の、既定費
第二次補正は主として政策的な歳出補正でありましたが、今回の補正は義務的経費や既定費の不足補てんが主でありまして、政策的補正としては産投会計への三百六十億円の繰り入れ並びに国鉄に対する融資であります。 わが党は、政府案のうち、義務的経費十二項目、既定経費のそれぞれの不足補てん並びに不用額の削減の一項目については、これを是とするものであります。
したがって、その財源として既定費の、すでに提出しておりまする予算のうちから求めるという場合には、修正が含まれるわけでございまして、その場合にはもう国会法の規定によりまして政府修正なり予算の撤回なりができませんわけでございます。
それで一ぺん作ってみましたけれども、当面の問題としましては、それもこの初年度から、非常にむずかしい問題なものですから、八%上げるのも相当困難があろうということで、八%でなく、定期昇給だけを一応既定費として先ほど申しましたように見まして、そして幾分のゆとりをもって見ていったということでございます。
なお、御承知の通りに、参考といたしまして、次のページでございますが、これは、昭和三十二年度の地すべり対策事業費(既定費分)としるしてございますように、これは、従来から各地に地すべりの対策事業を行なっておりますが、この経費が事業費にいたしまして一億四千余万円になっております。
継続費につきまして現在例がないわけではございませんが、なお一般に広くこれを適用いたしませんゆえんのものを若干御説明いたしたいと思うのでありますが、もともと継続費は旧憲法時代には憲法の例外として既定費予算というものの基礎の一つの措置としてございますのでありますが、新憲法になりまして規定が大権経費その他とともになくなってしまったのであります。
そうすると来年はどういうふうになりますかというと、先ほど金森先生のいろいろな解釈がありましたけれども、少くとも当時におきましては、来年以降はそれは既定費として、その継続費において何年間か分割された年度割それ自身は毎年々々既定費として、議会がいやしくもそれに手をつけ或いは口を出すことができないものとして解釈されておつたのであります。又そのように運用されて来たのであります。
継続費だけに問題が集中することになりましたが、そうして新らしい継続費には注意を払つて、それだけの精力を費すが、あとはもう予算の三分の二以上がきまつておることで、何も既定費については、既定の歳出となつて問題は全然なくなつてしまう。そのことは議会制度にとつての危機を必ずもたらす。